KAT-TUNの元メンバー田中聖容疑者(36)が29日、覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで、千葉県柏署に現行犯逮捕された。署によると、田中容疑者は「覚醒剤を持っていたことに間違いありません」と容疑を認めているという。

逮捕容疑は29日午後10時ごろ、千葉県柏市のJR柏駅前デッキで覚醒剤を所持した疑い。 署によると、29日午後5時半ごろ、警察官が柏駅周辺を警戒中、目をそらしたり、慌ただしくしている、不審な様子の田中容疑者を発見。麦わら帽子に黒いマスク、黒縁メガネを身に着けていたという。

田中容疑者は名前を語らず、歩いて商業施設に入ったりと、警察官の職務質問に応じなかった。警察官は令状を取り、身体検査を実施。田中容疑者の右腰とズボンの間に、覚醒剤が入った6×4センチのチャック付きビニール袋が見つかり、午後10時半ごろ、現行犯逮捕した。警察は、入手経路や所持していた目的を捜査しているという。 田中容疑者は、今年1月30日に名古屋市のホテルで覚醒剤約0.16グラムを所持したほか、2月24日ごろに同市のホテルで覚醒剤を使い、同日に所持容疑で逮捕されていた。

6月10日、名古屋地裁で初公判が開かれ、同20日に懲役1年8月(求刑懲役2年)、執行猶予3年の判決を言い渡されたばかりだった。 3月25日に拘留先の愛知県警中署から保釈される際には黒のスーツ姿で「申し訳ありませんでした」と10秒ほど頭を下げ、直後の同27日には自身のYouTubeチャンネルで「例えどんな理由があろうとも、してはいけないことをしてしまったという事実は、決して許されるべきではないと思っております。今回、大切な人たちを裏切り、傷つけてしまったのは、家族や音楽やライブハウスやイベントでもなく、あくまでも自分自身の弱さ、甘えだと思っております」と謝罪していた。

17年5月にも都内で大麻を所持していたとして大麻取締法違反の疑いで逮捕されたが、その後、釈放され不起訴処分になっていた。