テレビ東京は30日、都内で定例社長会見を行い、同局系で4~6月にかけて放送したアニメ「SPY×FAMILY」(土曜午後11時)のタイムシフト視聴率(11話分まで)が番組史上最高の4.8%を記録したと発表した。

タイムシフト視聴率とはリアルタイム視聴の有無にかかわらず、放送開始から7日内(168時間内)でのタイムシフト視聴の実態を示すデータのこと。録画機器の普及などにより、2015年からビデオリサーチが統計をとっている。今回の「SPY×FAMILY」の記録は、放送から7日間がたっていない25日放送の最終話のデータのみ入っていないが、ドラマ、バラエティーなど全番組を含めた史上最高値だという。

同局は放送開始前の3月に宣伝として渋谷の百貨店の壁面などに広告を掲示する大規模な”渋谷ジャック”を敢行するなどプロモーション活動に力を入れてきた。石川一郎社長は「弊社はアニメ全般に力を入れていますが、その中でも特にプロモーションを含めた活動をしてきました。かなり手応えを得ているアニメだなと思っていまして、アニメ局を始め、頑張ったセクションの方々に感謝したい」と述べた。

同作は10月から第2シリーズの放送も予定している。アニメの公式ツイッターアカウントのフォロワー数は放送前は25万人ほどだったが、現在は95万人を突破。石川社長は「次回もさまざまなプロモーションを予定していますし、新たなアニメの軸として成長を遂げてくれると思っています」と期待を込めた。