関ジャニ∞が17日、横浜・日産スタジアムで、デビュー18周年ライブ「18祭(じゅうはっさい)」を開催した。グループ史上最多の1公演7.2万人、2日間で14.4万人を動員。激動の18年を駆け抜け唯一無二のエンターテインメントを貫く5人は、まだまだ青春真っただ中だ。

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5人が高さ25メートルの特設ステージから登場した。丸山隆平(38)が「あっついな~! 最高の天候は、晴れ!! 『18祭』いざ、開幕!」と絶叫し、大きな拍手を浴びた。1曲目の「無責任ヒーロー」から一気に代表曲を続け、会場は早くも最高潮に達した。

日産スタジアム公演は、ジャニーズ事務所では06年のSMAP以来16年ぶり。デビュー前は収容約1000人の大阪・松竹座公演で2階席がガラガラな時もあった。安田章大(37)は「松竹座が埋まらなかった僕たちが日産スタジアムに立ってるっていうのは、本当に歴史を感じます。想定外です。圧巻でした。幸せです」と感慨を込めた。

ジャニーズ流のエンターテインメントと、関西ならではのノリが融合した個性は熟練の域だ。ジャニーズの先輩や後輩グループの楽曲を歌うジャニーズメドレーも披露。若いなにわ男子の「初心LOVE(うぶらぶ)」をピンクの衣装で全力でダンスすると、客席からどよめきが漏れた。横山裕(41)は「僕らにしかできないジャニーズメドレーができたと思います」。なにわ男子のプロデュースも手掛ける大倉忠義(37)は「自作自演みたいで、ちょっと恥ずかしいですね」と照れ笑いした。

04年に8人組でデビュー。複数のメンバー脱退があり、19年から今の5人体制となった。横山は「僕らの軌跡は、いろんなことがあったなと思います。感慨深いです。初日も、うそみたいに雨がどっか行って、奇跡と言うか。ちょっとなんか、ご褒美もらえたかなって思いました」としみじみ振り返った。

日没を過ぎたライブ終盤、無数に揺れるペンライトの光を見て、感極まった丸山は「やめろ~」と言って声を詰まらせた。「もう数年で全員40代になるんですけど、いつまでもときめいていたい。今この瞬間を燃やしているのが青春です」という気持ちが根底にある。村上信五(40)は「各方面、もう感謝しかございません。大きなターニングポイントだと思いますが、まだまだ青春真っただ中ですよ」と強いまなざしで言い切った。【横山慧】

○…右低音障害型難聴と両側耳鳴りのため4月下旬から活動休止した大倉にとっては、先月17日の活動再開以来初のライブとなった。バンドパートでは通常通りイヤホンをしてドラムを演奏。笑顔を見せる場面もあった。耳の状態については「前よりはすごく改善されました」という。「長年の蓄積があったりもするので、すぐに完治するってことではないんですけど、活動に差し支えがあるような感じではないです」と説明した。

▽大倉 この3年、ライブができなくなったり、諦めそうになることもありましたけど、諦めずに走ってきてよかったなと心から思います。また(会場の)大小関わらず、皆さんと会えることを楽しみにしています!

▽丸山 僕たちだけじゃないんですよね。こうして同じ時代でいろんな思いをしながら、皆さんと同じ時間を過ごせるってこと。これからも、関ジャニ∞をよろしくお願いします!

▽村上 やっと18年、まだ18年、もう18年、いろんな捉え方があると思いますけど、僕はまだ18年だと思っています。楽しい時間をお送り続けることが、今の関ジャニ∞の使命なんじゃないかと思っています。

▽安田 ここまで連れてきてくれてありがとう! 絶景です!! 俺らって人情に恵まれたグループなんだなって。だから18年間、どんなことがあっても走って来られました。ホンマにありがとう!

▽横山 努力は必ず報われるとは限らないと思いますけど、努力をしないと、頑張らないと、この景色は見られなかったし、やっぱり関ジャニ∞でよかったなって心から思っています。ここからも僕らは走り続けます。

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