今年初めに失語症と診断されて俳優を引退したブルース・ウィリス氏(67)が、自身のデジタルツインの権利を売却し、将来「ディープフェイク映像」として映画や広告などに出演し続けることが可能になったことが分かった。

英テレグラフ紙によると、商業プロジェクトのためのデジタルツインを制作する企業Deepcakeに自身のデジタルツインを制作する権利を売ったという。これにより、AIによるディープフェイク技術を使ってデジタル化されたウィリスが、スクリーンに復帰する可能性がある。ウィリスはすでに昨年、同社が制作した体格の似た別の俳優が演じた役を合成したデジタルツインとして、ロシアの携帯電話の広告に出演している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)