今年4月に88歳で亡くなった漫画家の藤子不二雄A(ふじこ・ふじお・えー)さん(本名・安孫子素雄=あびこ・もとお)のお別れ会が31日、都内のホテルで行われた。

祭壇は胡蝶蘭、バラ、トルコキキョウ、スプレーマムなど白を中心とした1万本の花に彩られ、会場スクリーンには「怪物くん」「忍者ハットリくん」「プロゴルファー猿」など代表作のアニメが流された。遺影のモノクロ写真は、藤子Aさん69歳の時に撮影されたもので、式典では生前の歩みを振り返る映像も紹介された。

会場内には、藤子Aさんゆかりの品や代表作のパネルなどが飾られた。趣味のゴルフグッズのほか、藤子Aさんのデスク周辺や、青春時代を過ごしたトキワ荘の一室を再現したブースも展示。人気漫画「笑ゥせぇるすまん」に登場するバー「魔の巣」のセットや主人公・喪黒福造の像も置かれた。

漫画界、芸能界など各界から、永井豪氏、ちばてつや氏、京極夏彦氏、石坂浩二、武田鉄矢、林家木久扇、中川翔子、ビビる大木、テレビ朝日早河洋会長ら約200人が出席した。