女芸人日本一を決める「女芸人No.1決定戦 THE W 2022」決勝が10日、都内の日本テレビで行われ、天才ピアニストが6代目女王に輝いた。過去最多735組の頂点。賞金1000万円のほか、日テレ系人気番組への出演と冠番組の権利を得た。

決勝は12組を4組ずつ3つに分け、1ネタ終えるごとに暫定1位を決め、勝ち残った1組ずつが最終決戦に進出。審査員6人と視聴者投票の全7票で優勝を決めた。最終決戦にはヨネダ2000、天才ピアニスト、紅しょうがが進出していた。天才ピアニストは、4票を獲得した。

優勝後の会見で、賞金1000万円の使い道を問われたますみ(35)は、「漫才劇場のコントで使う衣装がべらぼうにダサいので買い替えます」。竹内知咲(30)も「コント衣装を買いたいですし、コント衣装を置いておく部屋を借りたい」とネタに生かすために使うことを明かした。

2020年の「THE W」準決勝で11位となり、決勝に進出できなかったことが転機となった。半年に1回だった単独ライブを毎月に切り替えて、6、7本のネタを下ろし続け、ストイックにネタを磨いた。

今後の目標を問われると、ますみは「目標まみれなんですけど。とにかく芸歴でとれるやつ(賞レース)『全なめ』したい。関西の賞レースもキングオブコント、M-1グランプリも全部取るつもりで」。竹内は「総なめ。いやですね、全なめってなんか」とツッコみつつ「トロフィーな女性を目指しております」とうなずいた。

審査員は、麒麟川島明(2回目)、アンガールズ田中卓志(4回目)、ドランクドラゴン塚地武雅(初)、笑い飯哲夫(4回目)、友近(2回目)、マヂカルラブリー野田クリスタル(初)の6人が務めた。

大会は17年に第1回が行われ、初代王者にはゆりやんレトリィバァが輝いた。その後、第2回で阿佐ケ谷姉妹、第3回で3時のヒロイン、第4回で吉住、第5回でオダウエダが優勝している。今年の決勝ではAブロックにTEAM BANANA、ヨネダ2000、さとなかほがらか、Aマッソ、Bブロックに天才ピアニスト、爛々、スパイク、フタリシズカかりこる、Cブロックに河邑ミク、エルフ、紅しょうが、にぼしいわしが入っていた。