俳優平岳大(ひら・たけひろ、48)が芸能事務所「生島企画室」を日本での窓口にすることが1日、分かった。

平は2016年(平28)に82歳で亡くなった俳優平幹二朗さんと、女優佐久間良子(83)の長男。ダンサーで俳優の生島翔(37)がプロデュースする、日本とフィリピンの共同制作の主演映画「HUNT」(仮題)の撮影のため、自宅のあるハワイから来日中。日本の事務所を辞めて海外のエージェントと契約しているが、今後の日本での活動を考えて、翔も所属する生島企画室を窓口に決めたという。

平はこの日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演。生島企画室会長でパーソナリティーの生島ヒロシ(72)から「(平と佐久間の七光が合わさった)14光の中で生まれて、なんで暁星高校からアメリカへ行ったんですか」と聞かれ、「サッカーをやっていて、小さい時から相手側の保護者に『あいつは佐久間良子の息子だ』と言われるのは慣れていたんですけど、中学2年生の時に四国へ遠征に行き、なぜかその時は許せなかったんです。帰ってきて『学校やめていいですか』とアメリカ行きを母に直談判したら『とりあえず、中学は出なさい』って言われて1年待って行ったんです」と振り返った。

暁星高校に進学したが、1年で中退して米国に留学。ブラウン大理学部応用数学科へ進学して、コロンビア大大学院修士課程を修了して、帰国後は外資系企業に勤務した。

27歳の時に一念発起して俳優に転向。02年に両親が共演した舞台「鹿鳴館」で芸能界デビューした。「1回だけは役者をやってみようと思って、会社に辞表を出して父に相談しました。気が付いたら『鹿鳴館』の制作発表の席に座っていました」と話した。

その後は、08年のNHK大河「篤姫」で徳川慶喜役を熱演。11年「江~姫たちの戦国~」、16年「真田丸」といったNHK大河、映画に多数出演している。

20年(令2)にはオーディションで英BBC(英国放送協会)とネットフリックスが共同制作したドラマ「Giri/Haji」の主演に抜てき。同年の英国アカデミー賞テレビ部門の主演男優賞にノミネートされた。現在はハリウッドの大作など5作品がスタンバイしている。

日本の窓口となる生島企画室は、TBSアナウンサー出身の生島が89年(平元)に設立。女優浅野温子や俳優池畑慎之介、優木まおみ、朝比奈彩、武藤十夢、志田音々などが所属。フリーアナウンサーも吉川美代子、寺田理恵子、内藤裕子など、直木賞作家の今村翔吾氏も所属して、マネジメントするタレント、文化人は130人に及ぶ。

生島は「世界を股にかける国際俳優の平さんが、少しでも日本での仕事がしやすいようにサポートすることが、我々の使命です。平さんはとても人格者で、一緒に仕事をしていてとても勉強になります」と話している。

平は明日2日も「生島ヒロシのおはよう-」に出演する。