歌人の俵万智さん(60)が9日、福原遥がヒロインのNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~土曜午前8時)についてツイートした。

以下、ネタバレを含みます。

この日の放送では、貴司(赤楚衛二)の短歌が好きだという秋月史子(八木莉可子)がデラシネを訪れる。史子は、持って来た自作の短歌を貴司に読んで欲しいと頼む。舞(福原遥)が店番をする中、貴司は史子の短歌を読み、よい歌をもらったとお礼を言う。すると史子は、突然涙を流し、人に見せるのは怖かったが、貴司の短歌を読んで、貴司になら自分の短歌を見せられると思ったと告白する。舞はそれを見守っている。

史子の短歌は以下の通り。

今朝産みし

子を連れ

水槽巡りたる

イルカは如何に

海を教へむ

貴司は「発想も面白いけど、それ以上に一番近くにおんのに、どうしても伝えられへんことがある切なさみたいなもんを感じました。どの歌もきれいで、こんなふうに世界を捉える人がいてはんねんなって、新鮮でええ歌詠ませてもろて、ありがとうございました」と感想を伝えた。

俵さんは「完璧な解釈をしたうえで『一番近くにおんのに、どうしても伝えられへんことがある切なさみたいなもん』を感じた貴司くん。それって今の自分の、舞ちゃんへの想いだよね」とツイートした。

貴司と史子のやりとりをデラシネの店番をしながら聞いていた舞。史子が帰り際、舞に「あの、奥様ですか?」と尋ねる。舞は「ちゃいます。そんなんやないです」と慌てて否定した。

番組公式ツイッターも史子の短歌をアップ。

視聴者からは「うかうかしていると貴司くん、取られちゃう!早く自分の気持ちに気づいて!」といった声が上がっていた。