第17回声優アワード授賞式が11日、都内の文化放送メディアプラスホールで開催された。

「SPY×FAMILY」でロイド役を演じた、江口拓也が主演声優賞とMVS〈Most Valuable Seiyu〉(最も活躍した声優)の2冠に輝いた。2度目に登壇した江口は「まさか2回、ごあいさつさせていただけると思っていなかった」と照れ笑いを浮かべた。

江口は「SPY×FAMILY」のオーディションでロイド役を勝ち取った裏にあった、マネジャーとの固い絆あふれるエピソードを明かした。

「オーディションは、事務所でテープを録って送る。担当マネジャーと、せりふを読んで『どうかね?』と話を聞いたら『この作品、大好きなので絶対、取りに行きたいので、こうやったら』と熱い熱量でぶつかってくれたので、だったら一緒に作ろうと…」

江口は「うかった時、僕より事務所が誰より、喜んでくれたのが一番、うれしかった」と、改めて喜びをかみしめた。その上で「何ものでもない自分を、ここまで育ててくれた。普段の僕は、ただの酒飲み。育ててくれて、皆さんに知っていただくよう、育てていただき感謝」と、所属の81プロデュースに感謝を繰り返した。