テレビ朝日系バラエエィー「タモリ倶楽部」(金曜深夜0時20分)の最終回が31日深夜に放送され、40年の歴史に幕を下ろした。

最終回にはタモリ(77)のほか、爆笑問題田中裕二(58)劇団ひとり(46)市川紗椰(36)が出演。レシピサイトに誤った形で掲載されているタモリ考案の料理を、タモリ自ら訂正する企画が放送された。

「毎度おなじみ流浪の番組、タモリ倶楽部でございます」と平常回と同様、タモリのタイトルコールでスタート。タモリ流ショウガ焼きのレシピをおさらいする場面では、「タマネギをレンジでチンする」としたネットの情報を「捏造(ねつぞう)でございます」とキッパリ否定。鮮やかな包丁さばきを披露しつつ、劇団の「いつから作り始めたんですか」との質問には「そうですね、明治32年…」とボケて笑わせた。

また目分量で進むタモリの調理には、レシピを書き留める面々から「何人分作るの?」「今のどれだけ入れたんですか?」とクレーム。タモリが「こんなうるさいところで料理したくないよ」とぼやく一幕もあった。

収録は終始笑いが絶えず、企画の終盤では「タモリ倶楽部、全部収録を大爆笑のうちに終了することができました」と笑顔を見せた。本来は3品作ることを予定していたが、時間オーバーにより2品で終わってしまったことも報告。劇団から「まだペース配分できないのか!」とツッコまれると、タモリは「ほろりとくるようなあいさつ入るんですが、台無し」と苦笑した。最終回まで自由な展開となり、田中は「タモリ倶楽部らしいと言えばそんな気もしますけどね」と語った。

最後は「40年間本当にありがとうございました」と一礼。「皆様方の支持のおかげで、ここまで来ることができました。感謝してます。お疲れさまでした」と感謝を述べて番組を締めくくった。

番組は1982年(昭57)10月にスタート。“元祖脱力系番組”がコンセプトで、視聴者参加型ミニコーナー「空耳アワー」など番組全編を通じたゆるい雰囲気がコアな層に根強く支持された。