NHKは21日、札幌放送局の船岡久嗣アナウンサー(47)を同日付で諭旨免職とする処分を発表した。

船岡アナは2月、東京都中野区のマンション内に無断で侵入したとして、住居侵入の疑いで逮捕された。その後ストーカー規制法に基づく禁止命令を受けていた。

同局は「不起訴となりましたが、公共メディアの職員として社会的信用を大きく損なった責任は重いと判断しました」と処分について説明。「関係者や視聴者のみなさまにあらためて深くお詫びいたします。職員のコンプライアンス意識の徹底に努めてまいります」とコメントした。

船岡アナは2月17日夜、女性アナの住む都内のマンション内に無断で侵入。3階から飛び降りて負傷し、退院後の20日に逮捕された。

船岡アナは99年入局。大相撲などスポーツ実況を中心に活躍し、東京五輪開会式の実況も務めていた。

◆諭旨免職 問題行為があった従業員に対し、本人に理解を促した上で退職とする処分。一般的に退職金は支給されることが多い。