デビュー55周年を迎えている歌手和田アキ子(73)が、最後のホールツアーを開催することが24日、分かった。
10月18日の東京・NHKホールを皮切りに「AKIKO WADA LAST HALL TOUR」を行う。もちろん、今後もライブ活動は継続するが、ホールでの全国ツアーはこれが最後となる。
このほど取材に応じた和田は「節目の30周年から35年、40年、45年、50年と節目のホールツアーの最後に歌ってきた『今あなたにうたいたい』を、オフマイクで歌いたい。歌手和田アキ子として、節目の55周年の締めくくりに歌いたいという自分の気持ちがある。バストやお尻が下がっても、真っ赤なマニキュアして、ブルースを歌いたいというのが私の夢ですので。歌う気力は十分あるし、ボイトレも週に2回通ってますから」と前向きに語った。
本来は今春、ツアーを開催する予定だった。だが、周年に向けて体幹トレーニングを重ねてきた昨年8月に股関節を痛め、変形性股関節症と診断された。それでも周年のため、昨年12月にはブルーノート東京とビルボード大阪で3公演を開催したところ、さらに悪化してしまった。
「左足の股関節をかばってばっかりいたので、右の膝に水がたまり、膝軟骨の損傷に。水を抜いてステロイドを打ったり。もう立つのも困難で、テレビも見えないところではつえをつかないと歩けない。夏と冬は外国に旅行に出かけるんですけど、空港からホテルの中もずっと車椅子でした」。
それでも、世間のイメージは元気なアッコだ。
「痛い痛いってマネジャーには毎日言ってますだけど。元気なイメージをもたれているとしたら、それを崩さないようにね。かえって骨折とかだったら、みんなに分かっていただけるし、骨折は治るじゃないですか。ただ、年も年だし、無理したのかもしれません」
同じ場所を痛めたことのある、ダウンタウン松本人志や北島三郎にも相談。いろいろな病院を紹介してもらったという。
「人工股関節を入れる手術をする方もいるんですが、手術をしてよかったっていう人と、そうではないという人もいるんですよね。いろんな方にいろいろとお世話になりました」
30周年の記念コンサートでは敬愛するレイ・チャールズが和田のために来日し共演。40周年では米・ニューヨークの名門アポロ・シアターで開催した。
「私のファンの方は、ニューヨークまで来てくださいましたが、そういうファンのためにはもちろん、もしかしたら私が歌手だと知らない人のためにも、歌手和田アキ子を知らしめたいと思うんです。給料制のホリプロで、55年間もやってきたんですからね。世界的に見ても、同じ事務所でずっという人はあまりいないらしいですよ」
55周年を迎えたことには「やはりファンの皆さんのおかげですね。ファンクラブもなくて、一応、私設応援団みたいに、勝手に応援してくれるんですが。14歳でデビューして、私は言葉悪いからもうババアばっかりとか言うんですが、みんなもう孫がいたりするんですけど。私みんなで一緒に歳をとろうねって言っています」。
ラストホールツアーと銘打ったが、歌手活動はもちろん継続する。
「封切りをつけたいというのは、自分の性格なんでしょう。おなかに力が入らないので、昔出た声が出ないとか、これはキー下げて歌うよりは決断した方がいいのかなと。大きなホールで1000人以上を相手にする声は、やはり違うんです。ボイトレもずっと座ってやってまして、なんとなく座ってても出せる声も出せる。でも、自問自答して。なんぼのもんじゃい和田アキ子って。こんなことで終わっていいのかと。和田アキ子をきれいに終わって、自分で自分を褒めてあげなさい、というのが私の気持ちなんです。歌で終わりたい。頑張ったじゃなくて、和田アキ子ってすげえなあ、というので終わりたい。でも、歌をやめるんじゃありません。引退はしません」と強調した。【竹村章】
○…和田は今年3月、「KANPAI FUNK」を配信リリースした。iTunesのR&B/ソウル部門で1位を獲得。配信から2週間でYouTubeの再生回数が100万回を突破するなど、話題を集めている。ラストホールツアーはブルーノート東京の35周年プレゼンツ。NHKホールのほか11月の広島、12月の愛知での開催が決まっている。



