バーチャルライバーグループ「にじさんじ」所属のVTuber(バーチャルユーチューバー)の緑仙(りゅーしぇん)が8日、神奈川で、初のソロワンマンライブを開催した。アンコールでは、10月4日にミニアルバム「パラグラム」を発売し、ソロでメジャーデビューすることをサプライズ発表した。収録曲「WE ARE YOU」は「2023年 ベガルタ仙台応援ソング」にも決定した。

18年の活動開始から約5年、待望のソロメジャーデビューが決まった。アンコールで「みなさんの声がないと実現できないことがたくさんあります。全ての活動がみなさんの声のおかげです」と感謝し、「ここでお知らせさせていただきたいことがあります!」とソロメジャーデビューを発表した。

ライブで初披露した「WE ARE YOU」は、「2023年 ベガルタ仙台応援ソング」にも決定した。緑仙の自己紹介時のフレーズが「新緑の『緑』にベガルタ仙台の『仙』と書いて緑仙」であり、今回のタイアップにつながった。「ベガルタ仙台…とうとうです。ありがとうございます!」と感激した様子。「ずっと自己紹介でベガルタ仙台と言い続けていたら、こんなこともあるんですね。いやーとうとう本物のベガルタ仙台に(笑い)。僕の歌が、ベガルタ仙台の力になると思うと本当にうれしいことだなって思います。本当にみなさんのおかげです。ありがとうございます」と感謝した。

同曲は、誰かを応援する気持ちはもはや人ごとではなく自分ごとであり、例えうまくいかなかったとしても決して終わったり離れることはない関係を描いた。9日に先行配信される。サプライズの連続に、ファンからは「おめでとう」「大好き」「愛している」との祝福が。

緑仙は「まだまだ活動者として実力不足で、まだ行けると思うんですよ。まだまだやれること、できること、僕のこと知らない人、いっぱいいる。もっとみんなに元気になってもらえるような活動ができると思う」とさらなる飛躍を誓った。

◆「にじさんじ」 動画配信関連事業の大手、ANYCOLOR(エニーカラー)株式会社が運営する、バーチャルライバーグループ。現在までに150人を超える多種多様なインフルエンサーが所属し、同名のスマホ向けアプリなどを使用して活動を行う。各種イベントやグッズ、デジタルコンテンツの販売、楽曲制作などを通じて、次世代のエンタメを加速させていくことを目的としている。

◆「緑仙」(りゅーしぇん) 本名は仙河緑(せんがみどり)で、23年現在21歳。性別は非公開だが、日本人。18年に「にじさんじ」からデビュー。歌うことが好きで、配信を通して友達をつくろうと考えている。YouTube総再生回数は、2億2000万回を突破。主に音楽活動を中心としており、約200曲のカバー動画を公開している。20年には、「にじさんじ」内ユニット「Rain Drops」としてメジャーデビューし、初のミニアルバム「シナスタジア」は、「オリコン週間合算アルバムランキング」などで1位を獲得し、計11冠を記録した。今年4月30日にユニットの無期限活動休止の発表を経て、初のソロライブとなった。