2020年に英王室を離脱して米カリフォルニア州に移住したヘンリー王子(38)が、米国での将来と財政状況を懸念し、王室に戻ることを考えていると英ミラー紙などが報じた。ヘンリー王子とメーガン妃(41)夫妻は、米音楽配信大手スポティファイとの契約を打ち切られ、先日はネットフリックスで昨年末に配信したドキュメンタリー番組「ハリーとメーガン」がエミー賞ノミネーションを逃すなどハリウッドでの評価がガタ落ちしている。

そんな状況にパニックになり、王室を離脱する決断は間違いだったのではないかと考え始めた王子は、確執が取り沙汰される兄ウィリアム皇太子に連絡を取り、「休戦」を持ちかけて唖然とさせたと内部情報筋の話を伝えている。王子は電話で、メーガン妃と共に英国に戻り、チャールズ国王に従えることに前向きだと話したという。

一方、メーガン妃は英国に戻る気はなく、王子がウィリアム皇太子に連絡を取ったと知り、驚き、激怒したと伝えている。

ウィリアム皇太子は、ヘンリー王子が米国に移住後してからはほとんど会話をしておらず、オプラ・ウインフリーとのインタビューや回顧録「スペア」で家族や王室を批判する弟に激怒して一切連絡を取り合っていないと伝えられていた。

ヘンリー王子は「スペア」の中で口論の末に皇太子から暴力を振るわれたと主張しており、今年5月に行われたチャールズ国王の戴冠式では両者は目を合わすことさえなかったと報じられていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)