フジテレビ榎並大二郎アナウンサー(37)が25日、メインキャスターを務める同局系報道番組「Live News イット!」(月~金曜午後3時45分)で、保険金不正請求問題を受けて中古車販売大手ビッグモーター(東京)が開いた同日の会見に参加した感想を語った。

番組冒頭から、同社の兼重宏行社長が会見で辞任を表明したことなどを報道。榎並アナは「2時間以上に及ぶものとなった」と語ると、会見場に座る自身の映像とともに「私も現場で、最前列で会見見ていたんですが、印象として(兼重)社長のコメントコントロールって、どれだけできていたんだろう、と思っていまいまして。あの会見を見るだけで、会社の体質が見えてくる、そんな印象を受けました」と振り返った。

その後も「言葉の端々に、謝罪の中に(兼重)社長の怒りだったり、納得のいかなさ、というのが見えていた会見だった」と説明した

また番組では、兼重社長が会見で不正請求行為を「知らなかった」としながら、成績の悪い従業員の降格を肯定していたことなどを伝えた。メインキャスターの宮司愛海アナ(31)は「こういった考え方が現場を追い詰めていたと感じますし、会見で終始『現場で起こっていたことであって、知らない』というスタンスを保たれていましたけど、こういう話を聞くと、現場を見ていたのではないか、と。ちょっとそこに齟齬(そご)を感じるなと思いました」と疑問を投げかけた。

榎並アナも「やはり体質というものがにじみ出てしまう印象がある」とあらためて繰り返した。