江戸時代末期から明治にかけて活躍し、落語中興の祖と呼ばれる三遊亭圓朝の命日である11日、東京・谷中全生庵で「圓朝忌」が営まれ、落語協会会員、一般参列者合わせ、約110人が参列した。コロナ禍の影響で中断していた一般参列者の受け入れ、奉納落語披露は19年以来4年ぶりとなった。

圓朝の法要と合わせ、三遊亭金翁、柳家せん八、三遊亭圓窓、橘家二三蔵、いなせ家半七、古今亭八朝と、昨年から今年にかけて亡くなった落語家の法要も併せて行われた。

落語協会会長の柳亭市馬、副会長の林家正蔵は欠席したため、常任理事の柳家小さんが、法要、奉納落語、扇子供養の後にあいさつに立った。欠席の市馬が体調不良であることに触れ、「皆さん、体調に気を付けましょう」と呼び掛けた。