横浜流星(26)が5日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で行われた、佐藤浩市(62)とのダブル主演映画「春に散る」(瀬々敬久監督)公開後舞台あいさつで、ボクシングの元東洋太平洋王者から評価されたと聞き、喜んだ。

この日、テレビ東京を経てWOWOWなどでボクシングの実況を担当してきたフリーアナウンサーの赤平大(44)が司会を務め、東京・後楽園ホールで実況した際に選手、関係者、メディアに映画の感想を聞いて回り、集めた質問を登壇者に直撃した。横浜には「関係者からレベルが高いと。特に足の運び、ステップ。ディフェンスの際のサイドステップ、コンビネーションの際の足の動きは素人では出来ない」との、元東洋チャンピオンからの感想と質問が出た。

横浜は「東洋太平洋チャンピオンに少し認めてもらえて、うれしい」と笑みを浮かべた。11年の極真空手第7回国際青少年空手道選手権大会13・14歳男子55キロの部で優勝し、世界一になったことを踏まえ「僕は空手ベース。知らない人は、ほとんど一緒じゃない? と言うと思うけど、空手は邪魔でしかなかった。ステップとか…乗り越えるには練習を重ねるしかない」と習得が難しかったと吐露。「(足のステップは)空手の方が狭いかな。極真は素手だし、パンチも蹴りも使うので我慢比べ…フットワークはいらない。修整していきました。こんなに下半身が大事なんだと…最初の練習で筋肉痛になりました」と、同じ立ち技格闘技ながら、ボクシングと空手は全く違うものだと強調した。

「春に散る」は、ボクシングに造詣が深いことで知られる作家・沢木耕太郎氏の同名小説の映画化作品。横浜は劇中で、不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾を演じた。翔吾は、佐藤演じる不公平な判定で負けアメリカへ渡り40年ぶりに帰国した元ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)と偶然、飲み屋で出会い、人生初ダウンを奪われたことをきっかけに、ボクシングを教えて欲しいと懇願。やがて2人は世界チャンピオンをともに目指し、命を懸けた戦いの舞台へと挑んでいく物語。

横浜は、自分自身がプロボクサーになる必要があったという思いが強く、宣伝活動が本格始動する段階でプロテストの受験を決意し、6月12日に日本ボクシングコミッション(JBC)のC級(4回戦)プロテストに合格した。 「春に散る」のボクシング指導・監修は、俳優兼トレーナーで14年「百円の恋」、17年「あゝ、荒野」、21年「BLUE/ブルー」、22年「ケイコ 目を澄ませて」など近年、高評価を得た映画でボクシング指導をした、松浦慎一郎(40)が担当。ボクシングアドバイザーには名門・帝拳ジムの田中繊大トレーナーと、プロボクシング元WBAスーパーフェザー級王者の内山高志氏(43)が名を連ねる。また、内山氏のワタナベジム時代の先輩の元日本ウエルター級王者・加山利治氏が会長を務める、EBISU K's BOXで練習した。

この日は、横浜、佐藤、松浦のほか、佐藤演じる広岡と、現役時代に切磋琢磨(せっさたくま)した佐瀬健三を演じた片岡鶴太郎(68)、横浜演じる翔吾と戦う東洋太平洋王者・大塚俊を演じた坂東龍汰(26)が登壇した。