女優橋本環奈(24)が主演、カンテレ制作フジテレビ系連続ドラマ「トクメイ!警視庁特別会計係」(月曜午後10時)の第1話が16日に放送され、平均世帯視聴率が6・3%(関東地区速報値)だったことが17日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は3・6%だった。

橋本はカンテレ・フジテレビ系初主演。緊縮財政を強いられた警察組織は、かねて警視庁のお荷物所轄と呼ばれる万町署で、捜査費などにメスを入れる“経費削減”テストを断行。そんな経費削減の“特別命令(トクメイ)”を背負って本庁から派遣された特別会計係の女性警察官・一円(はじめ・まどか/橋本環奈)だったが、そこで待ち受けていたのは無駄な器物破損やいかがわしい情報屋との交流、使途不明な経費などがまかり通ってきた所轄署のひと癖もふた癖もある個性豊かな刑事たちだった。「捜査に金は必要だ!」と話す刑事たちと、時にぶつかり合い時に協力して、次々と起こる事件を解決へと導く新しい警察エンターテインメント!。橋本の他には沢村一樹、松本まりか、JP、前田拳太郎、結城モエ、福井晶一、米本学仁、前野えま、安藤嗣海、徳重聡、鶴見慎吾、佐藤二朗らが出演する。

▼第1話あらすじ 一円(橋本環奈)は、警察庁長官官房長・榊山慎一郎(福井晶一)の肝いりで、本庁から特別会計係として万町署警務課に派遣された警察官。懸念される警察の財政破綻を回避すべく、所轄署の経費削減の特命を背負い、刑事たちの捜査費を監督する任務を与えられる。

万町署で経費削減の対象となったのは、かねて捜査費の使い方を問題視されていた刑事課。円の着任とともに捜査費20%カットを命じられるが、強行犯係係長の湯川哲郎(沢村一樹)はこれに猛反発。器物破損による補修費、いかがわしい情報屋との交流費、むやみに使われる車両費など、湯川は多額の出費を生み出す張本人だったが、本人はそれらすべてが捜査のための必要経費だと言い張る。

ところが円は、そんな湯川の言い分などお構いなしで、上司の須賀安吾(佐藤二朗)が用意していた刑事課の捜査雑費を今月から20%カットすると明言。当然、湯川は激怒し、シングルマザーの刑事・藤堂さゆり(松本まりか)らほかの刑事たちも大ブーイング。そして、「現場を知りもしないくせに」と怒りの矛先が円に向かった直後、管内で変死体が発見されたとの通報が入る。

遺体で発見されたのは、近隣の大学で講師を務める男性。早速、湯川たちは捜査を始めるが、そこにはなぜか円の姿も。実は、刑事に憧れて警察官を志したものの、ある理由から刑事課への配属がかなわなかった円は、ひそかに捜査に興味があり、「現場のお金の使い方を勉強する」という名目で湯川についてきたのだ。そして後日、偶然居合わせた捜査会議で、円は被害者の財布の中身にある違和感を覚える。