キャスターの辛坊治郎氏(67)が11日、X(旧ツイッター)を更新。「週刊文春」に一般女性への性的行為強要疑惑を報じられたダウンタウン松本人志(60)に記者会見を開くよう求める声に対し、自身の考えを示した。

辛坊氏は、松本が14日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に出演から一転、見合わせたことについて「何が起きたか手に取るように分かる」と言及。「『番組編集権は局にあって、1タレントが出るとか出ないとか決められる立場に無い。1タレントが、勝手に自分の出演を予告するなど許されない。』これが、局の論理なのだ」と解説し、「松本氏が出てしゃべりたい気持ちは依然あると思う」と推測した。

また、SNS上では松本に対して「ワイドナ」ではなく記者会見を開いて釈明すべきとの声も多いが、辛坊氏は「松本氏に記者会見を求める意見が散見されるが、それなら、編集者、記者、告発者にも記者会見を求めなくてはバランスが取れない。匿名を維持しながら『ホーム』から矢を放ち続けるのはフェアでない」と指摘。

この投稿には、賛同の声が多く寄せられたが、一方で告発者に関しては顔や実名を出すことのリスクを鑑みて反対する声もあがった。

松本は8日、自身の疑惑を報じた「週刊文春」側との裁判に注力するためとして活動休止を発表。同日に自身のX(旧ツイッター)で「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす。」と意欲をつづり、何を語るのか注目が集まっていたが、一方で、裁判で闘うことを表明している松本が番組を通じて一方的な意見を主張することへの懸念や、性的行為強要などに敏感なスポンサーへの影響などを指摘する声はあった。局内でもこうした点を協議したとみられ、出演を見合わせることになった。関係者は「局側と(松本が所属する)吉本興業側で話し合った結果」と語った。