ダウンタウン松本人志(60)が、自身の15年の一般女性への性的行為強要疑惑を報じた「週刊文春」を発行する文芸春秋などを提訴したことを、22日、所属する吉本興業が公式サイトで発表した。

同社は、松本の代理人弁護士から訴訟を提起した旨の連絡があったことを発表。代理人の八重洲総合法律事務所・田代政弘弁護士のコメントも発表し「本日、松本人志氏は、株式会社文藝春秋ほか1名に対して、令和5年12月27日発売の週刊文春に掲載された記事(インターネットに掲載されている分も含む)に関し、名誉毀損(きそん)に基づく損害賠償請求及び訂正記事による名誉回復請求を求める訴訟を提起いたしました」と報告した。代理人によると、発行元の文芸春秋と週刊文春編集長に、約5億5000万円の損害賠償などを求めているという。

報道をめぐっては、今月8日に吉本が「さまざまな記事と対峙(たいじ)して、裁判に注力したい」という松本の意向を受けて、松本の活動休止を発表していた。今後の裁判について代理人は「記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ『性加害』に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております」とした。

一方、文春側は同社サイトで「週刊文春」編集部のコメントを発表。「一連の記事には十分に自信を持っています。現在も新たな告発者の方々のお話をうかがい、慎重に裏付け取材をしております。提訴によって委縮することなく、今後も報じるべき事柄があれば、これまで通り報じてまいります」とした。