女優伊藤梨沙子(27)が4日、代表を務めるベビーシッターサービス会社「Fluffy Ket」として初のドラマ撮影現場での業務を行った。

放送中のフジテレビ系連続ドラマ「君が心をくれたから」の都内の撮影現場で、スタッフらの子どもを預かり、絵本の読み聞かせやゲーム、ごっこ遊びなどで楽しませた。男児とはサッカー、女児とはプリキュアをオマージュした撮影ごっこなど、子どもが楽しめるプログラムを複数用意。伊藤は「ドラマの撮影現場になると通常よりもサポート時間が長くなるので、子どもが飽きない内容を考えました。5分間ほどの劇をいくつか作って体験型にしたり、昨日が節分だったので鬼のお面を用意して、豆を紙で工作して作ったりもしました」と振り返った。

伊藤自身が芸能活動と並行して学生時代からベビーシッター業に取り組んできたこともあり、エンタメ要素を取り入れた保育サービス会社として昨春に設立。芸能活動経験もあるキャストらが、ダンスや演劇を織り交ぜたミュージカル形式の絵本の読み聞かせなどで楽しませることを強みに事業を拡大してきた。

この日はドラマに出演する俳優たちも空き時間に訪れて子どもと遊ぶ場面もあり、和やかな雰囲気の中で時間は経過した。伊藤は「ベビーシッターと言うと、おうちで遊ぶイメージがあると思います。弊社は保育資格のあるエンタメシッターを派遣できる部分が強みなので、撮影現場をはじめ、屋外のテーマパークやホテルなど、外出先でも臨機応変に対応できる部分にも注力していきたいと思っています」と語った。子どもを親の職場で預かることの良さにも触れ「遊ぶこともできるし、お父さん、お母さんの頑張っている姿を見ることもできるのはいいことだと感じています」とも話した。

起業から約1年が経ち、キャストも35人にまで増加した。最近ではCM撮影現場などでサービスを行ったこともあり「YouTubeチャンネルも開設しましたし、イベント活動もどんどんやっていきたい」と意気込む。起業初年度となったこの1年間は「あっという間でした」といい「英語ができたり、リトミック(音楽を通した教育法)ができるキャストもいます。子どもたちに楽しい時間を提供できるようにこれからもサービスを広げていきたいです」と力を込めた。【松尾幸之介】