22年10月に交通事故に遭い81歳で亡くなったザ・ドリフターズ仲本工事さんの妻である歌手三代純歌(55)が27日、都内で会見を開き、新潮社など出版社3社に名誉を毀損(きそん)されたとして、計8250万円の金銭賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことを明らかにした。

会見では、仲本さんが事故に遭った前後関係を明かし、「週刊新潮」の記事がきっかけであると主張した。

三代は「発端は(22年)10月13日発売の週刊新潮です」とし、「この記事にはモンスター妻、老人虐待という風に書かれていました。当時(記事が)出たときは仲本はまだ事故に遭っていなくて、本当に激怒していました。その記事の内容も、道路上で強硬な取材をしているんです」と吐露。「(三代のいた)横浜の家にも記者2人が来て、朝7時くらいにうろうろしていたので(仲本さんに)伝えたら『俺が言ってやるよ、純歌はなにも言わなくていいから、俺が守ってやる』と言って来ている途中に事故に遭いました」と明かした。

声を詰まらせながら「だから、週刊新潮の記事が載らなければ(仲本さんは)まだ元気でいると思います」と思いを語った。事故後の週刊誌の報道に対しても「これだけうその記事を書かれてきて…。拡散されれば1人の人間を追い込むのは簡単。こういう被害がこれから先あってはならないと思うんです」と力を込めた。

「週刊新潮」を発行する新潮社には2200万円、「女性自身」を発行する光文社には4400万円、「週刊女性」を発行する主婦と生活社には1650万円をそれぞれ請求した。