米歌手テイラー・スウィフト(34)が世界ツアー「エラズ・ツアー」のため訪問中のオーストラリア・シドニーで、父親が地元カメラマンに暴行を加えた容疑で捜査されていることが分かった。

スウィフトは23日から26日まで、シドニー公演を行っていた。

複数のメディアによると、27日午前2時半頃、シドニー湾に面したニュートラル・ベイの埠頭(ふとう)で、71歳の男性が51歳の男性に暴行を加えたとの訴えを受けて捜査していると警察当局が発表。名前は公表されていないが、71歳の男性はスウィフトの父スコット・スウィフト氏だと伝えている。カメラマンにけがはなかったという。

メディアによると、スウィフトは最終日の公演を終えた後、シドニー港でナイトクルーズを楽しんだといい、埠頭にはその様子を撮影しようとカメラマンが集まっていたという。スウィフトがヨットから降りる際に、写真撮影を阻止しようと関係者が傘でスウィフトの姿を隠すなどしたため、カメラマンと口論になったとみられている。カメラマンの男性によると、警備員に傘で顔とカメラを突かれ、さらにスコット氏が殴りかかってきたといい、「攻撃的でプロ意識に欠けていた」と主張している。

スウィフトの代理人は声明を発表し、「2人がテイラーに向かって激しく突進しながら、警備員につかみかかり、女性スタッフを海に突き落とそうとした」と説明している。

スウィフトは、3月2日からシンガポールで6公演を行うことになっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)