日本最初の24時営業すし店「すしざんまい」を運営する喜代村(東京・築地)の木村清社長(71)が2日放送のテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!」に出演。古いしきたりに新しい風を吹き込むことに失敗を繰り返し、はい上がってきた歴史について語った。

今回はタレント伊集院光(56)がサポート役。番組用の教科書(台本)があるものの「予測のつかない暴れ方をする」との理由で“授業”の方向を見失わないように伊集院が修正していくという。

序盤で教科書にないことをとりとめもなく「まあ、あのー、24時間オープンしたんですけれどもぉ~、深夜にお客さんがいない」としゃべったところで伊集院が待ちきれずに「深夜の店内ガラガラの大スベリ、すし職人たちが反乱を起こし大量退職」という読むだけでいいセリフを代弁した。

生徒役のオードリー若林正恭(45)、平成ノブシコブシ吉村崇(43)、ハライチ澤部佑(37)、山之内すず(22)らが最初から脱線する木村氏の行動にハラハラドキドキ。ただ、ときどき発せられる生の声を真剣に聞き入っていた。

当初は深夜営業で当てにしていたトラックのドライバーは忙しすぎて時間がなく、木村氏は「銀座のママやホステスさんたちがアフターできてくれるようになった。店前には深夜なのに行列ができた」と話した。

そして、成田空港に降り立った外国人観光客らにもウケた。木村氏は「成田空港の最終便が夜10時半から11時なの。それから朝6時まで飛行機は動かない。その間に(パイロットや客室乗務員は)1回出てすしを食べて(成田に)帰って米国に行く」と語った。

ここで伊集院が補足して「東京の中で築地が盛り上がるどころか、世界が築地のすしざんまいを目指して来るようになった」と分かりやすく説明し、さらに「本店は40席ほど。こんな売り上げをたたき出します」と話し、本店だけで1カ月で8800万円を売り上げ年商10億円のを記録するまでに成長について語気を強めた。伊集院が熱っぽく解説する横で木村氏は仁王立ちして、威厳のある表情で教壇で胸を張っていた。