昨年12月30日に73歳で亡くなった歌手八代亜紀(やしろ・あき)さんのお別れ会「八代亜紀お別れの会 ~ありがとう…これからも~」が、26日、東京・片柳アリーナで執り行われた。生前親交のあった歌手山本リンダ(73)が参列し、報道陣の取材に応じた。

献花を終えて「すごく寂しいんですけれども、なんか本当にずっと一緒に今いるみたいな気持ちがして」と心境を表現した。「このようなお別れ会に参加させていただくのが初めてなんです」と明かし、「きっと、いつも亜紀さんが周りの方々をすごく大事にされて、きっとみんなの思いがあってこのようなお別れの会になったんだなって感じました。亜紀さんがずっと私たちのそばにいてくれているって気持ちで座っていました」と続けた。

関係者1000人、抽せんで決まった一般参加者2000人が参列した。「ファンの方々の愛情があふれている。スタッフの方も、関係者の方も。みんなから愛された亜紀さんだったんだな、と思いました」とほほ笑んだ。

山本が司会を務める番組に八代さんがゲスト出演した際のエピソードも明かした。「亜紀さんが『うちの母が、お弁当箱をいろんな紙で包んでくれるの。その紙を子供の頃から捨てられなくて。紙がたくさんたまっているのよ』って聞いて。なんて親孝行な人なんだ、お母さんへの愛情が半端じゃないなって、すごく感動しました。愛情があふれてすばらしい方でした」と振り返った。

八代さんは昨年9月に膠原(こうげん)病と診断を受け、治療に専念するために活動を休止。急速進行性間質性肺炎のため73歳で死去した。