フリーアナウンサー有働由美子(55)は28日夜、2018年10月から5年半にわたりメインキャスターを務めてきた日本テレビ系の報道番組「news zero」(月~木曜午後11時、金曜午後11時半)を卒業した。

番組の最後に視聴者にあいさつした有働は、ロシアの侵攻を受けているウクライナ取材で感じた思いを吐露。「戦争の気配を感じて戦争を止めることができるのは、偉い人ではなく私たちひとりひとり国民で、その気配を感じるための情報源の1つとして『news zer』が、みなさんの生活の中にあることを本当に希望しています」などと語った。

有働は、月曜キャスターとしてコンビを組んできた嵐の櫻井翔(42)がスタジオに駆けつけたことをさりげなく紹介。「櫻井キャスターが『暇なの』って。さっき聞いちゃったんですけど、このスタジオに駆けつけてずっと見てくださって。本当に律義な方ね」と、うれしそうに語った。

有働は「私からみなさんへのごあいさつは、これで最後になります」と述べた後、これまで日々、番組ラストで口にしてきたフレーズ「今夜も『news zero』にお付き合いくださいまして、ありがとうございました」と、締めくくった。

しかし、ここで時間が余ってしまうまさかのハプニングが発生。「あと10秒、余っちゃった。ごめんなさい。どうしよう」とあわてた有働が口にしたのは「私、酔っぱらって転びましたけど、歯も欠けました。ここ」と、自分の前歯を指し、その表情をカメラがアップでとらえる、どこか有働らしいエンディングとなった。有働は昨年末、泥酔して転倒し顔を負傷したとして番組を欠席したことがある。

この様子に、有働とともに、この日木曜キャスターを卒業することになったラグビー元日本代表主将の廣瀬俊朗氏は横で「その話か。知らん、知らん」とおどけ、スタジオも大爆笑に。これを受け、有働は「失礼しました」とおじぎをして、番組を締めくくった。

有働は2018年3月にNHKを退局後、同年10月に「news zero」のメインキャスターに就任した。同番組は4月1日から、日本テレビを今月末で退局してフリーになる藤井貴彦アナウンサー(52)がメインキャスターを務める。