菊地幸夫弁護士が29日、日本テレビ系「DayDay.」(月~金曜午前9時)に出演。ダウンタウン松本人志(60)が「週刊文春」側に対して起こした民事訴訟の第1回口頭弁論(28日、東京地裁)の模様と、今後のこの裁判の行方について解説した。

第1回口頭弁論には松本は出廷せず、双方の代理人弁護士が準備書面の提出をするなどし、約5分で終了した。「この種の裁判なら、こういう形で終わっておかしくないというのが印象です。ご本人が来ないのも普通」とした。松本側は「事実無根」、文春側は「記事は真実」と双方の主張が真っ向から対立しており、裁判の長期化も予想される。

今後について菊地氏は「文書のやり取りが終わって尋問という段階になると、どっちが優勢かが出てくる。今回の記事で松本さんの名誉がドスンと低下させられたのは厳然たる事実。名誉毀損(きそん)という松本さんの主張は成り立つ。文春側は反論として『主張が真実』、もしくは『十分な取材を重ねたから、主張が真実だと思えていい(真実相当性)』という立証に注力する。どちらかが認められれば文春の勝ち」とした。文春側は、被害に遭ったとされる2人の女性の証言を全力を上げて立証すると、分析している。

口頭弁論は5~6回行われ、その間に裁判所から和解の打診もなされる見込みだという。本人尋問や証人尋問は約1年後。最初の判決まで約2年程度と、菊地弁護士は予想していた。