芸能関係の裁判に詳しいレイ法律事務所の河西邦剛弁護士(39)が29日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演。28日に東京地裁で第1回口頭弁論が行われた、ダウンタウン松本人志(60)が「週刊文春」側に対して起こした民事訴訟について言及した。

第1回口頭弁論には松本は出廷せず、双方の代理人弁護士が準備書面の提出をするなどし、約5分で終了した。松本側が、報道記事内で出た性行為を強要されたと訴えた「A子」「B子」の女性2人らの特定を要望していることなどが明らかとなった。

河西氏は「口頭弁論が続いて1年後くらいに本人尋問や証人尋問があって、松本さんが出てくるかどうか」と語り「今回の裁判の最大のポイントは証人尋問や本人尋問。裁判所からすると、A子さん、B子さん、他方で松本さん。どっちが信用できるんですかって話なんです。当然、密室で行われていて客観的な証拠はないような事実関係になっていますんで、その中で片方が出ないってことになってくると、こちら相当不利な状況になってくるかなと思います」と指摘した。

続けて「例えば、A子さん、B子さんが出てこないってなってくると、これはかなり文春側が自信を持った発言をしていますけど、相当不利になってきます。他方で松本さんが出てこないってなってくると、裁判所は法廷に出てこないような方の証言を採用するのか、信用性を取ることはなかなか少ない。メディアがどうなっているかとか、どういう報道をされているかではなくて、裁判っていう場の中でどういう証言したかで判断していく。法廷で偽証罪であったりとか、過料っていう制裁がある中でちゃんと話をしているかどうか。ここを非常によく見るということになってくる」と説明した。