7月7日付で宝塚歌劇団を退団する月組トップ月城かなとのサヨナラ公演「ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』」「レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』」が30日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する。同日から、大劇場内「宝塚歌劇の殿堂」で、特別企画展「Memories of 月城かなと」もスタートする。

月城は09年入団の95期生。3月24日に本拠地に別れを告げた花組トップ柚香光や、星組トップ礼真琴らと同期で、下級生時代から抜群の美貌、ノーブルな立ち姿に加えて、落ち着いた舞台運び、深みのある演技力で注目されてきた。

雪組に配属され、13年「Shall we ダンス?」で新人公演初主演。15年には「銀二貫」で宝塚バウホール初主演も果たした。

17年2月に月組へ移り、21年には故春日野八千代さん初演の「ダル・レークの恋」に東京、大阪で主演し、話題を集めた。

同年8月に月組トップに就任。相手娘役に海乃美月を迎え、博多座「川霧の橋」で就任後初主演。22年正月公演「今夜、ロマンス劇場で」で、本拠地お披露目となった。今本拠地作が5作目で、東京宝塚劇場千秋楽をもって退く。

同展では、月城の出演作の衣装や小物などが展示され、宝塚大劇場公演期間中の5月12日まで。