1981年に36歳の若さで亡くなった“レゲエの神さま”ことボブ・マーリーさんの伝記映画「ボブ・マーリー:ONE LOVE」(5月17日公開)のプロモーションで、長男のジギー・マーリー(55)が映画プロデューサーとして来日することが17日、分かった。5月14日に都内で開催されるプレミアイベントに登壇し、父への思いを語る。

映画は2月14日に海外で公開され、全米週末興行収入ランキングで2週連続1位を記録。他の13カ国でもトップを獲得するなど世界中で大きな話題を呼んでいる。

ボブさんは、70年代にジャマイカのレゲエを国際的なステージに押し上げた伝説的なシンガー・ソングライター。映画では自宅での殺人未遂事件や2日後に行われた無料コンサートへの出演など、数々の逆境を乗り越えた人生と、革命的な音楽の背景などを描いている。

ボブさんの長男として生まれたジギーは、レゲエ・ミュージシャンとしてグラミー賞を8度受賞。幼いころから父親にギターやドラムなどの楽器を習い、10歳のころには「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」のライブやセッションに参加していた早熟の天才だ。父が亡くなった時はまだ12歳だった。

これまでに公演のために来日したことはあるが、今回は映画プロデューサーとしてだ。来日に向けてコメントも発表した。

「日本のみなさん、ジギー・マーリーです。親友のキングズリーとレイナルドと共に日本に行くことが決まりました。父の人生を描いた映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』を日本へお届けします。父は1979年に来日して以来、日本がお気に入りの国だとよく話していました。私も日本には何度も訪れていて、特に日本のカルチャーが大好きです。本作は美しい映画で、ボブの音楽とメッセージにあふれています。日本の皆さんにそれを感じてもらいたいです。皆さんとお会いしてボブのメッセージと映画公開を共に祝えることを心待ちにしています。ONE LOVE」

主演は来年度のアカデミー賞ノミネートの声もあがっている英国人俳優キングズリー・ベン=アディル(38)、監督はウィル・スミスが主演男優賞を受賞した“ビンタ事件”の映画「ドリームプラン」(21年)で監督を務めたレイナルド・マーカス・グリーン(42)。この2人も初来日をしてイベントに参加する。

映画のサウンドトラックCDが日本限定で5月8日に発売されることも決まった。