歌舞伎俳優中村橋之助(28)が23日、都内で俳優森田健作(74)がパーソナリティーを務めるニッポン放送「青春の勲章はくじけない心」(5月13日放送、月曜午後6時20分)とNACK5「青春もぎたて、朝一番!」(5月5日放送、日曜午前6時30分)の収録にゲストとして参加した。

歌舞伎の名門、成駒屋に歌舞伎俳優中村芝翫(58)とタレント三田寛子(58)の長男として生まれ、弟に中村福之助(26)と中村歌之助(23)がいる。幼い頃から歌舞伎俳優になることは強制されずに育った。森田が「その中で、歌舞伎を選んだ理由は」と聞くと、橋之助は「父がカッコイイ、憧れの存在だったから。あと母が、どんなに忙しい時でも、月に1回は父の公演を観に連れて行ってくれた。うそじゃなく歌舞伎が大好き。好きなことができて幸せです」と笑顔を見せた。

今年9月12、13日には昨年に次いで2回目となる公演「神谷町小歌舞伎」の公演を東京・浅草公会堂で行う。福之助、歌之助、そして芝翫の弟子たちと演じる。「弟たちが力を付けてきて、お尻をたたき合えるライバルになってきた。昇進が入りやすい歌舞伎を演じていきたい」と話した。

母の三田について「ものすごく抜けてます、おっちょこちょい(笑い)。でも、思いを持って一生懸命やってくれています。それを側で見ているから、歌舞伎役者の奥さん、母としてあがめられるようにバク等が頑張らないと」と話した。

今秋公開で、作曲家中山晋平の生涯を描いた映画「歌こそすべて~中山晋平・歌と愛の生涯~(仮)」では、映画初出演で主演する。「ピアノのシーンは、最初は是立ち無理と思いましたが、頑張って練習しました。実年齢以上を演じるのに骨を折りましたが、現代劇でうそのないように演じました」と話した。

森田は「歌舞伎は日本が世界に誇る芸術。君らの世代でさらに広めてください」とエールを送った。