木村拓哉(52)が20日、山田洋次監督(94)の新作映画「TOKYOタクシー」(11月21日公開)の劇中に名所として出てくる東京タワーに、撮影で使用したタクシーを自ら運転し、さっそうと登場した。
劇中では85歳のマダムを後部座席に乗せ、東京・柴又から神奈川・葉山の高齢者施設まで送り届ける個人タクシー運転手を演じる。この日はマダム役の倍賞千恵子(84)を助手席に乗せ、手をつないでエスコート。倍賞から「運転がお上手。安心して乗っておりました」と絶賛された。
山田監督作品への参加は、06年の主演映画「武士の一分」以来19年ぶり。倍賞とは04年のアニメ映画「ハウルの動く城」以来21年ぶりの共演だが、91作中70作に出演する山田組常連の倍賞と真っ向から演じ合い「幼少から見る側だった。山田組の現場でお会いするのは格別」と喜びを語った。
撮影では「テクノロジーも使わせていただいた」「タクシーの走行シーンは1回も走っていない。全てスタジオで撮りました」と説明。その上で「プログラミングに時間がかかり…でも監督はエンジンが暖まり『僕はテクノロジーじゃなく芝居を撮りに来ているんだ!』と言葉をいただき、運転席で背筋がピッと伸びた」と山田監督が激怒した一幕を明かした。その上で「テクノロジーではなく人が前に出る現場」と人が第一の作品作りに感服した。
山田監督は「僕の書いたせりふをしゃべり、演技してくれる。見ているだけで良い気持ちになっちゃうのね。いつも楽しみにして見ていました」と倍賞と木村の芝居を絶賛した。【村上幸将】



