宝塚歌劇の花組公演「『蒼月抄(そうげつしょう)』-平家終焉(しゅうえん)の契り-」「EL DESEO(エル・デセーオ)」が14日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。熊倉飛鳥氏作・演出による「蒼月抄-」では、花組トップ永久輝(とわき)せあが、平家の総大将平知盛にふんして主演し、壇ノ浦に散っていくまでの姿を演じた。
永久輝は公演前のインタビューで「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅(さら)双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」から始まる平家物語を念頭に、「それが表していることの意味合いを体現するのが今回の知盛なのかな。これが正解とは限らないですけど、人が必ず栄えた後に滅びが来たり、永遠に続くものがないよということを、どのように美しく捕らえられるかが宝塚でやる意味合いなのかなと思っています」と力を込めていた。
その言葉どおり、偉大な父清盛(英真なおき)の栄華の跡を引きずりながら、妻明子(星空美咲)との愛、息子知章(美空真瑠)との今生の別れ、そして、滅亡への道を進む中で弟の重衡(聖乃あすか)、いとこの教経(極美慎)らと平家の誇りを守り、その名を残すため戦い抜く姿を熱演。壇ノ浦の戦いの場面では、花組に異動後、初の大劇場公演出演となった極美とともに壮絶な立ち回りを演じた。
一方、スパイシー・ショー「EL DESEO(エル・デセーオ)」は作・演出が指田珠子氏。「欲望」という言葉が意味するとおり、「欲望」渦巻くラテンの国でエネルギッシュに歌い踊った。
ソロの場面では客席降りから投げキッスで魅了。星空とのデュエットではともに赤の衣装で情熱的に、男役を引き連れての場面では力強く迫力のあるダンスを披露した。
宝塚は3月29日まで、東京宝塚劇場は4月18日~5月31日。



