櫻坂46が、結成以来初の国立競技場公演を終えた。昨年には東京ドーム3日間ライブや初の京セラドーム大阪公演も成功させた。
会場の都合など、その時その時でさまざまな要素があり、もちろん一概に比較はできないが、欅坂46時代には経験しなかったことを次々と実現し、形にしている。
欅坂46として15年8月に結成し、20年10月の改名までが5年2カ月。改名から国立競技場ライブまで駆け抜けたのが5年半。リリースしたシングルCDは欅坂46が8作、櫻坂46が14作。単純な数字だけでも、櫻坂46として活動した期間のほうが長くなった。
一期生21人で活動をスタートしたグループは、18年11月と20年2月に二期生を迎えた。当初、特に音楽番組などでの二期生のメディア露出は限られていた。昨年、一期生全員が卒業した。現在二期生は12人。23年1月に加入した三期生が11人、昨年4月に加入した四期生が9人。全現役メンバー32人のうち、過半数が欅坂46時代を“知らない”世代となった。
単純な時代の移り変わりだけではない。NHK紅白歌合戦に連続で出場していた人気アイドルグループが突如、異例の改名。しかもコロナ禍真っただ中。先の見えない状況だった。それでも二期生の山﨑天(20)は「楽しかったです。『大変でしょ』って言われるんですけど、また新しいグループとしてスタートを切れることがうれしかった」と当時を回想した。「どんどん自分たちで作れる楽しさも感じました。もどかしい時期もあったりした分、すごいペースで毎シングル制作できて、それがこの5年間続けられているのも、ありがたいです」とかみしめていた。
グループに残った一期生と二期生が新たなグループの色を、武器を、「らしさ」を模索して、楽曲やパフォーマンスと向き合い続けた。ファンネーム「Buddies」は同名楽曲と共に定着した。徐々にメンバーの表情にも「進む道は間違っていないんだ」という自負や思いが見てとれるようになった。
国立競技場ライブのオープニングで、メンバーたちは桜ピンクの衣装で最新楽曲「The growing up train」などをパフォーマンスした。心なしか普段よりも一層、色合いが濃かった。まごうことなき自分たちの「色」を携え、6年目からの櫻坂46も新たな歴史を刻み続ける。【横山慧】



