歌手美川憲一(80)が15日、65年のデビュー曲「だけどだけどだけど」から61年間に歌唱したシングルとアルバムなどのカタログ154作品の全581曲の配信を解禁した。傘寿(80歳)の誕生日を迎えたこの日、都内で記者会見をして経緯などを説明した。
内訳は「だけど-」やヒット曲「さそり座の女」「柳ケ瀬ブルース」などシングル117作とオリジナルやライブなどのアルバム37作の収録曲。
昨年11月にパーキンソン病を患っていることを発表して約1カ月半、入院した。「入院していた時はどうなるのか不安だった。今は、力強く生きていれば歌を歌えるようになるんだという気持ちです。日々のトレーニングを厳しくやっていて、おかげさまで普通に歩けるようになりました。転んだからいけないから車いすを使っています」。
「80歳に見えない」と言われると「化けるの上手だからね」。
リハビリ生活についても語った。「ダンベルを持ち上げています。最初は3キロ。それが5キロになって今は10キロ。それを上げて下げて。それと足首の上げ下げを150回。かかとの上げ下げをやったり。ひざ上げも。日々の努力、きついのはストレッチ。やった後はスッキリするからよく食べるんですよ」。
誕生日前日の14日はB’z松本孝弘と食事をした。「すし屋さんです。プレゼントにブランケットのエルメス。ヒョウ柄のすてきな物をいただいた。『美川さんにピッタリだから』と。ロスの自宅にも行っています。(24年の)60周年の時に『歌をつくってほしい』とお願いをしたら『いいよ』と。歌詞は(GLAYの)TAKUROさん。『生きているだけでいいじゃない。くよくよしてもしょうがない』という歌。タイトルは『これで良しとする』。すごく励まされる」と続けた。
病気になってからの気付きや変化もあった。「『さそり座の女』の歌詞がすごく胸に染みます。プロの自分が歌いながら泣いたらいけないと思っていたけど、昨年12月16日に名古屋での(復帰)コンサートでは初めて泣きました。『お帰りなさい』とすごい声援をいただいて、逆に私が感動しました」。
最近、iPS細胞によるパーキンソン病治療薬の保険適用が了承された。「良かったなと思った。5000数百万円かかるけど保険で対応できる。もっとお薬の(利用)が回ればいいですね。願っています」。
今の楽しみは「ショッピング」だという。「時間があると原宿に行ってブラブラしている。買い物だとスタスタ歩けるんですよ。ルイ・ヴィトンに魅せられている。欲があって、そういう物が欲しいのは源になるんです。私はショッピングが自分へのご褒美と思っています」。
若さの秘訣(ひけつ)は「年は考えないようにしています。病気になって気弱になったけど、イケイケだったわ」。そして「以前は『100歳まで歌う』と言っていたけどそれは無理かな。でも90歳までは歌いたいと思っている。コロッケとのジョイントもまたやりたいわね」と最後まで笑顔だった。



