1月3日にがんで死去したやしきたかじんさん(享年64)の謎に包まれた、最後の2年間の闘病生活をまとめたノンフィクション本「殉愛」(幻冬舎)を手がけた作家の百田尚樹氏(58)が7日、今作への思いを自身のTwitterにつづった。

 たかじんさんの遺志で今作を手掛けることになった百田氏。生前、故人との縁はなかったが、壮絶な晩年のたかじんさんを知った百田氏はほかの仕事を全て延期し、4月からの半年間を今作に注いできた。

 「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」など、これまでに数多くのヒット作を世に送り出してきた人気作家をして、「書きながら、これほど泣いた作品はありません。二度と書けない本です」と言わしめた同作。百田氏は「『殉愛』は、一般の人が持っているやしきたかじんのイメージを根底からくつがえす本になるでしょう。たかじんの身近に何年も一緒にいたスタッフたちが口を揃えて、『こんなたかじんさんの姿、見たことがなかった』と言ったほどです」とつづっている。