<日刊スポーツ映画大賞:助演女優賞・広末涼子(想いのこし、柘榴坂の仇討)>◇28日◇ホテルニューオータニ

 広末涼子(34)は「この場に立たせていただくのはたぶん15年前の新人賞以来」とはにかんだ。

 「10代のころは、おばさんになったら女優さんはやめたいと思っていた。おばさんになったと思われたくないと思っていた。あのころそう思っていた自分はもうおばさんの歳で、この場に立てることをうれしく思います。支えてくださった皆さんのおかげです」。

 「想いのこし」はポールダンサー役、時代劇の「柘榴坂の仇討」は夫を静かに支える妻を演じた。「セクシーさや大胆さを求められた後で、つつましい女性役。対極の女性の美しさを演じられるのも女優さんの仕事の素晴らしいところ。これからも日本女性の強さ、包容力を演じられる女優になりたい」と話した。