テレビ東京の大橋未歩アナウンサー(34)が、軽度の脳梗塞であることが18日、分かった。同局が発表した。

 中山クリニック院長で日本脳卒中協会専務理事の中山博文医師(55)は若年性の脳梗塞について「日本の統計では40歳未満の発症は3%と非常にまれ」と説明する。性差は「日本は性差はないが、欧米では35歳以下では女性の方が多い」。大橋アナは後遺症がないと説明しており、「脳梗塞が起きた時の程度も軽く、回復が非常に早かったのでは」と分析した。

 一般的に脳梗塞を疑う自覚症状は大きく4つ。(1)突然、左右一方の体がしびれる、動かなくなる(2)突然ろれつが回らなくなる。言葉が出なくなる、言葉が理解できなくなる(3)突然、左右一方の顔面がマヒする(4)突然、力があるのに足がふらつき歩けなくなる。これらの症状が出たら「すぐに病院に行くべき」。

 脳梗塞になりやすい生活習慣は「喫煙、肥満、運動不足など。1日30分以上歩くことを勧めています」。

 高血圧、高コレステロール以外にも脳梗塞の原因はある。若年性の場合、血管内側の膜が裂ける動脈乖離(かいり)で血液が流れなくなる場合がある。「血液が固まりやすい病気」「先天的に血管がすごく細かい場合」も原因。これらは「予防が難しいので脳ドックやMRIで検査してほしい」という。

 大橋アナの復帰時期は「軽度であれば最速1週間ぐらいで話せるでしょう。脳梗塞の場所が重要な神経を避けていれば障害が残らない場合もある。軽度の顔面マヒがあってもリハビリで回復するケースもある」。しかし復帰は慎重に考えるべきという。「若いので原因究明を最優先し再発を予防すべき。ある程度、休養期間を取ることが重要」。