韓国グループSUPER

 JUNIORが30日、世界ツアー「SUPER

 SHOW6」の東京公演を東京ドームで行った。前日29日と合わせ11万人を動員。リーダーのイトゥク(31)は除隊後初の日本公演で、涙と笑顔でファンとの再会に感謝した。12月発売の日本シングル「MAMACITA」を韓国語で披露してファンを喜ばせた。

 1曲目「BONA

 MANA」から10本を超える火炎が噴き上がり、花火が飛んだ。ド派手演出で、総立ちとなった5万5000人の大歓声を何度も浴び続ける韓国が生んだスーパースター軍団。中心には頼れるリーダーの姿があった。

 「お元気でしたか?

 2年間待っていてくれてありがとう。これからは僕が一生そばにいますよ」。イトゥクの流ちょうな日本語の誓いに、客席を染めたグループカラーの青のペンライトが大きく揺れた。

 12年10月に入隊し、今年7月に除隊。その際「恋しかった時間が戻ってきた」と目を潤ませ、「再会できるのでワクワクしています」と日本のファンにメッセージを送った。その日がついに訪れた。

 テンションも最高だった。シャツを脱ぎ捨て、鍛え抜かれた上半身をさらけ出すと歓声と悲鳴が会場を包む。「From

 U」歌唱時には、目を真っ赤にしながら「いつもありがとう。愛しています」。これにはメンバーから「泣いている!」とちゃかされ、ペットボトルの水を頭からかけられた。それでもほほえみを絶やさない。新曲「MAMACITA」は日本語バージョンを発売するが、この日は慣れた韓国語で歌い、多くのファンも一緒に口ずさんでいた。

 「SUPER

 SHOW」は、コントや女装も披露するなど笑いも交えるステージだ。国境を超えて世界中のファンを魅了し続け、ツアー公演はこの日が102回目。イトゥクは「102回目のプロポーズです」と胸を張った。

 今後は大阪、福岡と移動をして、同グループ初の3大ドームツアー成功を目指す。デビューから10年のマンモスグループが、復帰を果たしたリーダーと一緒に日本を席巻する。【松本久】

 ◆SUPER

 JUNIORの世界ツアー「SUPER

 SHOW」の魅力

 メンバーはラジオDJやバラエティー番組の司会なども務め、ドラマや映画で俳優としても活躍している。スキルも高く個性豊かな面々が、ノリのいいダンスナンバーを、そろいのスーツでクールに決めたかと思えば、メークを施して人気キャラクターに扮(ふん)してコントを繰り広げる時間もある。このギャップとパフォーマンスの幅広さが魅力となり、エンターテインメントショーとして人気を得ている。海外公演では会場によって構成を一部変えたり、その国のヒット曲を歌うなどして演出を変更する。言葉の壁を越えて楽しめる内容もあって、各国からの招聘(しょうへい)が絶えない。

 ◆世界ツアー「SUPER

 SHOW」

 08年2月にスタートした単独ツアー。ほぼ1年をかけて世界各地を回り、今回は6回目。ソウル、東京、北京、上海、バンコクなどアジア圏のほか、パリ、ロンドンなど欧州や中南米など26都市で開催。日本初上陸は11年2月。韓国グループ初のフランス単独公演、韓国歌手で史上最大規模の南米4カ国ツアーなども実現させた。累積動員数は約140万人。移動の飛行距離は41万5832キロで地球10周分に相当する。

 ◆SUPER

 JUNIOR(スーパージュニア)

 幅広い分野のトップスターを輩出する目的で結成。05年に韓国でデビュー。SUPER

 JUNIOR-M、ドンヘ&ウニョクなどユニット活動や個人活動も同時に行う。世界的な人気を得ているが、アジア圏での人気は絶大。日本では11年に本格的な活動を開始した。