ビールかけがしたいんじゃ~! 優勝へのマジックナンバーを「1」としていた広島は25日、本拠地マツダスタジアムでDeNAに敗れ、2位ヤクルトが勝ったため、優勝決定は26日以降に持ち越しとなった。

27年ぶりの地元Vを待ち望むファンは、広島市内の飲食店に集まり、声援を送った。広島市の繁華街にある居酒屋「赤まる」はカープファンで満席。同店はビールかけのために3連覇にかけて瓶ビール300本を用意。

広島が6回に同点に追いつき、同点のまま7回が終了。その時点でヤクルトが中日に負けていたため、ファンらは赤いカッパを着るなど、ビールかけの準備をスタート。店内には「自力優勝じゃ!」の声が飛んだ。ところが、広島はDeNAに競り負けると、ファンらは大きなため息を漏らした。

ヤクルトは9回に2点差を追い付き、驚異の粘りで逆転勝ち。またも優勝決定の持ち越しに広島市の会社員、佐藤雅代さん(22)は「新井さんの犠打でチームに勢いが出たと思ったのに…。きょうこそ決めてほしかった」と悔しそう。

広島市の会社員男性(33)は「早くビールかけがしたんいんじゃ~」と叫び、「明日からヤクルトとの直接対決。スカッと勝って地元胴上げを決めてほしい」と気持ちを切り替えていた。