「NHKから国民を守る党(N国)」代表の立花孝志参院議員(51)が8日、東京・渋谷区のNHK放送センターで受信料の契約を行った。立花氏は参院選で1議席獲得の直後から「参院議員会館の事務所のテレビはNHKと契約するが受信料は踏み倒す」と豪語。公約通り、受信料契約のため「本丸」に突入し、「N国劇場」の大パフォーマンスを演じた。

NHKが指定した西玄関前には民放各社のテレビクルーが集結するなど50人以上の報道陣が陣取った。現場にはNHK職員も多数配備される厳戒ムード。立花氏は職員とガードマンに取り囲まれて本丸入りしたが、約10分後に警視庁代々木署のパトカーと6人の署員が姿を見せて緊張はピークとなった。

110番通報したのは立花氏本人だった。立花氏がビデオ撮影の許可を求めたがNHK側は拒絶。立花氏によると、「拒否されたまま録画すると建造物侵入罪となる可能性が高い。録画する正当な理由がある」と、いわば「立会人」とさせるために警察官を110番で呼び出した上で、撮影を継続したという。

契約書は受理されたが、立花氏は受信料の支払い拒否を通告。不払いに関しては「可及的速やかに僕を相手に裁判してくださいと伝えた」という。NHK広報部は「相手がだれということではなく」と前置きした上で「契約をいただいたものについては受信料を請求し、お支払いいただけない場合は法的手段を取らせていただきます」とした。

秘書への暴行容疑が浮上した自民党の石崎徹衆院議員(35)に関しては「ラブコールは送っている。総務省に書類を提出する13日まで待ちたい」と3人目の国会議員入党へ大きな意欲をみせた。【大上悟】