小泉進次郎環境相は14日の閣議後会見で、新型コロナウイルス感染症が広がる中、九州などで豪雨災害が発生していることについて「今までとは違う、前例にとらわれない復旧支援をしていかないといけないことを、胸に刻みたい」と述べ、強い危機感を示した。

環境省では、豪雨災害で発生した災害ごみの処理をはじめとした支援に当たっている。進次郎氏は「今回の災害は、コロナ(感染拡大)後の初めての大型災害だ。災害復旧を進めると同時に、コロナ感染対策を徹底しないといけない難しさがある」とした上で「これだけ長く雨が降り続くと、なかなか復旧モードに入れない。自衛隊にも協力をいただいているが(復旧支援)活動のスピードが落ちるのも仕方ない」と述べ、今回の支援体制構築の難しさにも触れた。

同省は先月、地球温暖化に伴い災害などのリスクが増えているとして「気候危機宣言」を出したばかり。進次郎氏は「現在、全国的に雨の危険が迫っており、まさに(日本は)気候危機にある。この認識をしっかり持った上で、廃棄物分野がメインになるが、あらゆる角度から緊張感をもって対応したい」と述べた。今回の災害現場の視察が可能かどうか、事務方と調整をしているとも明かした。