8日から国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していた、ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(46)が20日、地球に向けて帰還を始めた。

前澤氏と、動画の撮影のために同行した関連会社役員の平野陽三氏(36)、そして操縦士のアレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士(44)は、ISSに滞在する宇宙飛行士と抱き合い、つながったハッチから搭乗するソユーズMS-20に入った。そして、ISSに向かって笑顔で手を振って別れを惜しむと、午前5時4分(日本時間)、ISSとソユーズをつなぐハッチが閉じられた。

前澤氏は19日午後11時52分、ツイッターで

「あっという間の宇宙での12日間でした。このあと宇宙服に着替えてソユーズ宇宙船に乗り込みます」

と帰還に向けたコメントを発表した。

前澤氏は、地球への帰還前日の19日午後6時に「宇宙から全員お金贈り」と題し、外れなしで全員にお金を贈る企画をスタート。同氏の関連会社が運営するアプリ「kifutown」を通じて電子マネーの形で贈ると説明。すると、スタート直後からアクセスが殺到し、同6時44分にはツイッターで

「大量アクセスでサーバーがパンク中です。。。宇宙から地上に駆けつけたいくらいです。すみません。。。全員に当たりますので、焦らず時間をおいてのんびりアクセスしていただけると大変有り難いです」

と、落ち着いて応募するようツイッターユーザーに求めた。中には100万円が当選し、感謝するユーザーもいた。

17日には平野氏、ミシュルキン宇宙飛行士、ISSに滞在する宇宙飛行士たちと、ISS内でバドミントン対決を行った。そのもようを撮影した動画が、ロシアのタス通信のYouTubeチャンネルで配信された。

また帰還前日の19日には、自身のYouTubeチャンネルで「【MZ流睡眠法】無重力でどう寝るの?」と題した動画を投稿。ISSの最後方にあるロシアのモジュール「ズベズダ」内に設置された、宇宙飛行士の寝る部屋の1つを借りた、自身の寝室を紹介。寝室の右側の壁に寝袋があるものの「基本、俺は熱くて使っていません」などと説明した一方、無重力の中で浮いた体が宙を回ってしまわないよう、背中を寝袋側の壁に、そして寝袋と逆側の壁に足を付けて、体育座りのような体勢で寝る寝方を発明したと語った。ただ「やっぱ、起きちゃうね。俺的には、あんまり寝られない」と、睡眠の質が、それほど高くないと感想を語った。

前澤氏は、8日午後0時38分(日本時間同4時38分)にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたロシアの宇宙船ソユーズに乗って、約6時間後の同6時48分(同10時48分)にISSへのドッキングに成功。8日午後9時11分(日本時間9日午前1時11分)にはISSとつながったハッチが開けられ、ISS内に入り、初めてISSに滞在する日本人の民間人となった。日本人の商業宇宙飛行は、90年の元TBS記者秋山豊寛氏以来31年ぶり2人目となった。

前澤氏は、日本時間正午すぎに、カザフスタンに着陸し、帰還する予定。同氏も19日午後11時52分のツイートの中で

「ISSの日本上空通過は日本時間朝5:35頃。ちょっと朝早いけど見上げてみてね。その後ISSから離れ、カザフスタンの野原に約7時間後の日本時間昼12:13頃にパラシュートで着陸します。それでは帰ります!」(コメントは全て原文のまま)

と説明している。