岸田文雄首相は7日午前の衆院予算委員会の質疑で新型コロナウイルスの感染急拡大が続く中で「病床の逼迫(ひっぱく)度に重点を置いてレベル分類を参考にしつつ、総合的に判断する」とした上で、「現時点では緊急事態宣言の発出は検討しておりません」などと、これまでの答弁を繰り返した。立憲民主党の小川淳也氏から「都内の病床使用率は5割から6割に迫ろうとしている。毎日100人近い人が死んでいる。重症者は1000人を超えた。緊急事態宣言は念頭にないのか」との質疑に答弁した。

新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は「重症者の増加も含め、医療機能の不全が想定されれば、実際に機能不全となる前に緊急事態宣言を出すオプションもある」とした。