FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝トーナメント(T)1回戦で日本がクロアチアにPK戦で惜敗した5日深夜、大阪の繁華街・ミナミでは試合直後に大きな混乱はなかった。

日本代表がスペインから金星を挙げ、決勝T進出を決めた2日早朝は試合後に日本代表の青いユニホームを着た若者らが道頓堀川にかかる戎橋付近に集結。太鼓の音にあわせて「ニッポン」コールを合唱し、喜びを分かち合ったが、この日はサポーターの姿はまばらだった。

京都市から来た会社員(20)は戎橋でスマートフォンを片手にネット中継でPK戦を見守った。「ホント、悔しい。日本が先制点を入れたときには歴史が動くと思った」と話した。

スポーツバーで観戦後、戎橋に来た大阪市内の男子大学生(21)は悲願のベスト8進出は逃したが、「ドイツ、スペインとかつての優勝国を破り、一瞬、優勝という夢を見せてもらった。日本代表は、日本人として誇らしい」と話した。

大阪府警は、戎橋に警察官を配置し、雑踏警戒に当たった。