美しい立ち姿で05年に一大ブームを巻き起こした千葉市動物公園の雄のレッサーパンダ「風太」が5日、20歳の誕生日を迎え、同園で記念セレモニーが開かれた。市から特別感謝状、園からは、普段は食べることがないというメロンや好物のリンゴなどで作った特製の誕生ケーキを贈られた。
この日は水曜で通常は休園日だが、風太のために臨時開園。式典観覧用の整理券300枚はすぐなくなり、約1300人が同園を訪れる中、風太は、日中に滞在する小屋から出てきたかと思えば飼育エリアに引っ込んだり、再び出てきて展示エリアを悠然と歩き回ったりと、観覧客を飽きさせない、持ち前の「千両役者」(鏑木一誠園長)ぶりを発揮した。人間なら80歳を超える高齢でもあり、園では、風太らレッサーパンダの住環境向上に向けて、7月31日まで最終目標額3000万円のクラウドファンディングを募集しており、寄付額は5日、1430万円を超えた。
風太の子孫は5代、計78頭におよび、全国に風太の血を引くレッサーパンダがいるという。絶滅危惧種に指定されるレッサーパンダの「種の保存」にも貢献する風太は、エンゼルス大谷翔平と同じ誕生日でもある。園側は「野球界もレッサーパンダ界も、7月5日はビッグスターの誕生日なんですね」と感激していた。
鏑木園長は「風太が、1つの節目である20歳を迎えられ、うれしい。これからも豊かな日々を過ごせるよう、引き続き取り組んでいきたい」と話した。ファンからも「1日でも長く元気でいてね」とエールが飛んだ。【中山知子】

