小泉進次郎農相は23日、民放の朝の情報番組に相次いで生出演し、今後放出する政府備蓄米の価格について、これまでの一般競争入札から、任意に受注者を選ぶ随意契約に見直すことで「(5キロ)2000円台で流していけるよう考えている」と明言した。店頭には、6月初旬にも並ぶとの見解を表明。備蓄米流通が広がらなかった江藤拓前農相体制と対照的に、就任3日で「2000円台」という具体的な価格を打ち出した。コメの直近の今月5~11日にスーパーで販売されたコメの平均価格(5キロ当たり)は4268円。昨年前半までは2000円台で推移していた。

テレビ朝日の番組では「今は緊急事態だ」と強調。「透明性や公平性を説明しつつ、一定の政治判断をした上でスピード重視とご理解いただけるよう取り組みたい」と述べた。備蓄米について「需要があれば無制限に出す。今回はこちらで値を決めさせてもらい、まずは2000円台に棚に並ぶようにする」と強調。「コメ離れを防ぐには、異常な高騰を1度、食い止めないといけない。いろんな議論はあるかもしれないが、まずスピード感をもって備蓄米を流し、それでもなかなか動かないことも含めて考え、それ以外の選択肢も農水省で議論をしている」と述べた。コメの流通をめぐり「ほかの食材などと比べ、複雑怪奇という話が結構ある。一体、何を意味しているのか」と思わせぶりに指摘する場面もあった。

閣議後会見では、週明けにも随意契約の手続きが始まる見通しを表明。できるだけ早くスーパーなど小売業者に直接売り渡すほか、ブランド米などより割安な備蓄米を幅広く流通させるため、ネット販売も検討する。この日、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長と農水省で面会。三木谷氏は、随意契約に応じる意向を伝えた。【中山知子】