将棋の名人獲得経験者で「ひふみん」の愛称で知られる加藤一二三(かとう・ひふみ)九段が22日午前3時15分、肺炎のため死去した。86歳だった。
1954年(昭29)8月に14歳7カ月と当時の史上最年少でプロになった。30歳で洗礼を受けて熱心なキリスト教徒となると、名人1期などタイトルを計8期獲得し、17年6月に現役を引退した。その後はタレント活動なども行い、マシンガントークで人気者となった。
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現役引退後しばらく、加藤さんは日刊スポーツで人生相談を担当していた。題して「~お悩み解決!~ ひふみんの金言」。介護辞職とか熟年離婚、子どものグズグズ脳といった読者の悩みに対し、勝負の世界に身を置いた棋士としての経験、キリスト教徒としての教えなどを披露しながら、アドバイスしていた。また、19年には東京五輪のバレーボールの観戦チケットも当選した。コロナ禍で五輪開催は1年延期され、無観客にもなったが、日本のお家芸に「とどめは金」と将棋の格言をもじって、エールを送っていた。

