こんにちは。先週に引き続き、今週も凱旋門賞についてお話をしたいと思います。

先日パリロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞の前哨戦ですが、どのレースも各陣営が本番へ向けていろいろ試行錯誤しながらという内容のレースが多かったと感じました。その中でもスウィートレディが逃げて最後まで粘る戦法で勝利したヴェルメイユ賞は、前半の遅いペースでも、しっかり折り合えていることに脅威を感じるレースでした。本番では、日本馬のような速いペースで走る馬たちと一緒に出走した時に彼女がどのようなレースをするのか、今回と同じように逃げるのか、あるいは先行集団にポジションを取ってマイペースで走るのか、その点に着目したいと思います。

このレース以外には、日本からドウデュースが参戦したニエル賞を勝利したシムカミルは凱旋門賞登録をしていないので、追加登録料を払って出走するのかに注目が集まっています。またドウデュースは着順こそ4着でしたが、直線入り口から馬なりで外から先行馬に取り付く脚は素晴らしかったので、この一戦をたたいて、さらにコンディションが上がってくれば、本番では最後の400メートルからすごい末脚を発揮してくれるのではないかと感じさせる内容だったと思います。ここから本番まで約3週間、パリの天候なども含めて、どのようなドラマが待っているのか、今から待ち遠しいです。

最後に、私は今回の凱旋門賞でタイトルホルダーのサポートをさせていただくことになりました。これほどのチャンスのある馬をサポートさせていただけることに、関係者の皆さまへ心からの感謝を申し上げるとともに、タイトルホルダーが自分らしく競馬ができるよう精いっぱいサポートさせていただきたいと思っています。来週のコラムでは、現地の近況をご報告出来たらと思います。ぜひ、お楽しみに!!

(レースホースコーディネーター)

ドウデュース
ドウデュース