こんにちは。先週、イギリスのアスコット競馬場で、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSが行われました。世界で最もタフともいわれるコースで、個人的にはこのレースこそが世界最強馬決定戦ではないかと思っています。これまで世界各地の競馬場を実際に見てきましたが、アスコットほど高低差のある競馬場は見たことがないですし、特に下りのキツさは格別です。そのため、適正などを超えた真の馬の能力と強さが求められる競馬場ではないかと感じます。

中でも2400メートルのコースは最もハードだと思います。例年出走頭数が少ないながらも素晴らしい馬が集まるレースなので、レース後の反動や秋までのローテーションを考えても、難しい判断が求められます。今年は例年以上に出走頭数が少なく5頭立てと寂しい気もしましたが、出走馬を見ると、改めて素晴らしいメンバーそろいました。勝ったカランダガンは、前走のサンクルー大賞を素晴らしい内容で勝った事で、馬自身が精神的に自信を取り戻した感じで、いよいよ本格化して来たのではないかと思います。この後はダノンデサイルと8月20日にイギリスのヨーク競馬場で行われるインターナショナルS(G1、芝20250メートル)でドバイシーマC以来の再戦となりそうで、どんな戦いになるのか楽しみです。状態がどれほど回復して挑戦出来るのかが、動向へ影響を与えると思います。もし、本当にカランダガンがジャパンカCを取りに来るのなら、どのように馬の負担を避けながら向かうのかと注目したいです。2着のカルパナは、1番強気な競馬をして負けましたが、この馬のポテンシャルは証明されたと思います。今回のレース内容で、現時点で凱旋門賞前売り1番人気へ返り咲きました。彼女は凱旋門賞前にもう1度レースを使うそうですが、G3レースも視野に入れているとのことで、いかに回復しつつ本番に迎えるかがこちらも鍵になりそうです。どちらにせよ、今回出走した5頭の馬たちは今後のヨーロッパ競馬の中心的な存在であることは間違いないと思います。今年は、数多く日本馬がヨーロッパ挑戦をするようなので馬券を買われる方々は、よく覚えておいた方がいいと思います。(レースホースコーディネーター)